精神科の転院方法

精神科というのは不思議なところで、個人のクリニックでも、紹介状がないと転院できない。

三毛の場合は2回、それで痛い思いをした。

結論から先に言おう。 医師の紹介状でさえあれば、何科の医師の紹介状でも構わない。
「患者名・山田一夫、ご厚誼のほど、よろしくお願いいたします」
紹介状の内容は、たったコレだけでいい。

ずっと前、この「転院の難しさ」について記事にした時、おもしろいコメントを下さった方がおられた。

それまでのかかりつけの主治医に「〇〇県=かなり遠方に転居するんですが、まだ土地勘もなく、どこのクリニックにするか決まりません。 すみませんが、転院先を書いてない紹介状を書いてください」
その人は、転居の予定なぞ全くなく、すぐ近所の評判のいいクリニックへ転院できた。
受け入れ先のクリニックの先生は、笑っておられたそうだが・・・

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以下は三毛の苦労話。 興味のある方だけでも、お読み頂ければ幸いです。
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1回目はリチウムの至適血中濃度も知らない、45才くらいの主治医のもとで、ウツがひどくて、座っていることもできない状態で入院していたのだが、気分交代症(一日の内に何度も、そうとウツが入れ替わる状態)になった時、その主治医がリチウムを使い始めた。

三毛はそれまでにリチウム600mg/dayまで使ったことがあったのだが、血中濃度0.3~0.9で不安定だった。
至適血中濃度も知らない中年医師が、血液検査もせず600mg/dayよりも増やそうとするので、ホウホウの体で、その病院を退院してきた。

元のクリニックへ戻りデパケンとリチウムで気分交代症は収まったのだが、またしてもウツが酷くて動けなくなった。 5分座っているのがやっと、という状態だった。
これではとてもではないが、家では暮らせない。
しかしクリニックの先生は、どこの病院に入院しろ、とは教えてくれなかった。

それまでの病歴、使った薬の種類と量を箇条書きにした紙を持って、とりあえずタクシーで行けるA病院へ行った。
白髪でほとんどハゲた医者に呼ばれた。

「リチウムを使っているという事は、そう病かなぁ?、イミプラミン=すご~く古い薬、を使っているという事は、ウツ病かなぁ?」
おいおい、そううつ病ってのを知らないのか!!
「ありがとうございました」とアタマを下げ、診察室から出るやいなや、受付けへ向かった。

「医師免許さえ持っていれば、何をしてもいいというワケではないでしょう!!、違う先生に変えて下さい」
「あなたがこの病院にかかる限りは、あの先生が、あなたの主治医です」
三毛「診察代はお幾らですか?」
受付「いえ、けっこうです」

次にアルコール依存で入院したことがあるB病院へ行った。
B病院には以前のカルテがあるためか、ちゃんと扱ってもらえた。
まず、初診の先生のところへ通された。
一見、あまりに若い女医さんだったのでおどろいたが、話し方は落ち着いたものだった。

A病院へ持っていった箇条書きの紙をしっかりと読んでくれた。
「今の三毛さんの症状は、そううつ病からきてるモノではなく、クスリの依存症です」
「? ? ?」
「ベッドが空くまで2週間くらいかかります。そううつ病の薬は、入院までの間、今のままでいいです。依存の治療は入院してからになります。」

ここの病院なら治してもらえる、目から涙が出てきた。

もう一回転院に苦労したのは、長い間通っていたクリニックの先生の様子がおかしいのを感じた時だった。
(後から知ったのだが、院長+常勤2人、アルバイト(といっても中年)の医師5人を雇っていたクリニックだったのを、バッサリと、自分と、なんとも頼りない女医さんだけの、2人の規模に縮小したのだった。

そのクリニックの前を通りかかることがあったので、ガラスドア越しに覗いてみたのだが、当時の不景気、事務員はだれも辞めないのだろう。ヒマそうにしていた。あの人件費、どうやって払っていくのだろうか・・)

依存症を治してくれたB病院なら、通院も受け付けてもらえただろうが、そこは通うにはあまりにも遠かった。
しかし、他のクリニックでは、断られ続けた。

かかりつけの内科へ行ったときに、ついこぼしてしまった。
かかりつけ医「う~ん、Cクリニックは当たってみましたか?」
「いや、ホームページをみたら、とう考えても80才以上の先生みたいなので、当たっていません」
「つい最近、代替わりをして、今、息子さんがされてます。 医師会で会いましたが、しっかりした息子さんですよ。 よかったら紹介状を書きましょうか?」

この時も涙がでそうだった。

今もずっと、そのクリニックへ通っている。
頭の切れるクールな感じの先生なのだが、三毛は「そううつ病=アタマの中のスイッチの故障」と思っているので、症状をサッと聞いて、それに合ったクスリを処方してもらえればいい。

ほんと、精神科の転院は難しい。   ☆☆三毛のブログ へ戻る☆☆
 


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