肩が凝ったので、1ケ月ぶりに接骨院へ行った。

三毛の場合、肩こりがひどくなると、めまいを起こす。
失神したこともある。

できるだけ市販の湿布薬や、精神科でもらっている目まい止め(医家向けトラベルミン+吐き気止め)でしのぐのだが、やはり根本は肩こりだからにして、接骨院へ行くのが早道。

するとK氏だけが来ていた。 痛そうに腰をさすっている。
K氏の奥さんは、膝が痛いのは痛いのであるが、かなりの認知症で、奥さんが接骨院で治療を受けている間に、ご主人は大急ぎで用事を済ませるのだ。
ご主人も80才はとうに過ぎているだろう。 老々介護の限界の極限にきているのが、素人目にもはっきり分かっていた。

1ケ月ほど前にご主人一人で治療に来ていて、接骨院の先生が『あれ?、今日は奥さんは?』と尋ねたら、
ご主人:『脳内出血をしてこん睡状態だったのだが、手術で血餅(血の塊)を取り出してもらったら、目は覚ましたが、ワシの顔をみても、何も分かってないみたいだ』

K氏が帰られたあと、この1ケ月でK夫人がどうなったのか、先生に尋ねたが『患者さんが何も言われないのに、こっちから聞くのもはばかられて・・・』
「ご近所の人の話では、ご主人は毎日病院へ行っておられるみたいですが」

数年前、足腰が弱って有料老人ホームへ入っていた父が、ひどい便秘を起こした。
開腹手術をして、便秘の原因は大腸ガンで、そのガンは取り除けたが、あちこち転移しており、手がつけられない状態だった。

主治医より、すでに付けているチューブや装置を、具合が悪い(例えば、化膿した等)から外すのは問題ないが、関係ないのに外すのは殺人罪に当たる。 
だが、新しい治療を始めないのは問題ない、とのこと。

ケア・マネージャー(老人福祉の窓口的資格)の叔父に聞いたところ、
その通りだという答え。

父に関しては、苦しみはできるだけ除く(例えば、酸素吸入)が、胃ろうなどの積極的な栄養補給は止めてもらった。
点滴で糖分を持続的に補給すれば、空腹感はない、とのこと。
幸いガンによる苦しみや痛みもなく、あたかも老衰のように父は亡くなった。

いま、K夫人がどういう状態なのか、どういう治療を受けているか、まったく分からないが、ご主人、または親族にそういう知識があるのかどうか。
医者から積極的に、そういう説明はあるのだろうか・・・

ブドウ糖などの点滴などだけをする治療を、口の悪い叔父は『現代版・即身仏』と言っていっけ。