ジスキネジアとは、自分では止められない・または止めてもすぐに出現する下記のようなおかしな動きをまとめた呼び名で、このような症状は、医薬品の服用によって起こる場合もあります。

 抗精神病薬・パーキンソン治療薬などのお薬を服用していて、次のような症状がみられた場合には、自己判断で服用を中止せずに速やかに医師・薬剤師に連絡して下さい。

 ・繰り返し唇をすぼめる
 ・舌を左右に動かす
 ・口をもぐもぐさせる
 ・口をつきだす
 ・歯を食いしばる
 ・目を閉じるとなかなか開かずしわを寄せている
 ・勝手に手が動いてしまう
 ・足が動いてしまって歩きにくい
 ・手に力が入って抜けない・
 ・足が突っ張って歩きにくい

        以上、厚生労働省:ホームページ より、抜粋


 なぜ、これが私たちそううつ病で問題になるのかと言うと、統合失調症に比べ我々はずっとジスキネジアに成りやすいからです。

 又、一旦なってしまうと、その薬を止めたからといって、なかなか元へは戻らない。
 それどころか、止めた時はかえって酷くなる場合があります。
そして、ジスキネジアを起こすクスリを飲むと、急にひどくなることがある、ということです。
 (三毛の体験で言うと)どのクスリでジスキネジアがひどくなるか、予測がつきません。

 一番、注意が必要なのはベゲタミンです。
睡眠薬として処方されますが、充分な量の抗精神病薬を含んでいます。
あと、抗うつ薬として処方されるドグマチールも、元々は抗精神病薬だったものに、抗うつ作用があるのが認められ、今は主に、抗うつ薬として処方されます。

 一旦なってしまうと、とても厄介な副作用です。
ジスキネジアを通り越してジストニア(身体の筋肉が、収縮したまま、動かせなくなってしまう。筋肉痛もひどいです)になる場合もあります。
 
 入院時に仲良くなった女性も、始めはただのうつ病だっだのが、ジストニアになってしまい、退院できずに病院暮らしになってしまっていました。